柏原の染め物工場を見学させて頂きました!!
今年の工場見学の締めくくりは、柏原市に在る染めもの工場「岡田染工場」に行って来ました。
先ずは、いつものように「こんにちは。よろしくお願いします」とご挨拶。
岡田染工場さんは、長閑な環境の中で、昔ながらの手仕事を続けている染め物工場です。
かなり味のある建物ですネ
店主さんにお話を伺うと、関西テレビ「よ〜いドン!”となりの人間国宝さん”」で紹介されたり、映画「キリエのうた(原作・脚本・監督:岩井俊二)」のロケ地ともなったそうです。
優しそうな店主さんは、高等学校でグラフィックデザインを、大学では絵画と版画の製作方法を学び、これからも伝統的な技法についての勉強を続けて行こうと考えているとのこと。
細かいけれどもダイナミック!岡田さんのデザインは伝統的な意匠と、大学の美術科で培った美的センスが絶妙に融合しているように感じました。
…店主さんは、きっとガンダムがすきなんでしょうネ(笑)
岡田染工場さんでは、大阪府内各地に受け継がれる「だんじり祭り」や「ふとん太鼓祭り」には欠かせない”祭り法被・のぼり旗・飾り幕””店舗のれん・記念手ぬぐい、名入り風呂敷”などを生産されています。
展示室には様々な法被や旗、が展示されていますネ
製品展室内では、オリジナルデザインの日本手ぬぐい、布雑貨、各種印染め製品(法被など)の展示を見学させて頂きました。
岸和田だんじり祭の法被や、恩智の古民家 茶吉庵さんの暖簾も岡田染工場さんが創ったのだとか
法被は、3メートル×1メートルの1枚の布を染めてから、前身頃・後ろ身頃・袖・襟それぞれの部位に切り離して、縫っていくそうです。
法被が一枚の布から出来ている事に子ども達もびっくりしていました。
展示室を見学した後は、作業場にも案内して頂き、印染めに用いる捺染型(スクリーン版)や、その他の道具類等を見学させて頂きました。
印染めは、その名の通り「印を(ハッキリクッキリと)布地にあらわすための染色技術」を示す言葉で、岡田染工場さんでは、印染めのひとつ「シルクスクリーン両面手捺染(りょうめんてなっせん)」を行っているそうです。
今回の岡田染工場の見学では、印染という伝統的な染め物の技術があり、その伝統を受け継いでいこうという人たちがいることを知るよい機会となったことでしょう。
クローバー春日の、さまさな見学プログラムは、「見学で得られる刺激により子ども達の五感や知的好奇心を育む」ことを目的としています。