防災プログラムで「亀の瀬トンネル」を見学して来ました!!

クローバー春日

 クローバー春日、夏休みのお出かけプログラム第一弾は、防災学習を兼ねて、柏原市大字峠にあります「亀の瀬トンネル」の見学に行って来ました!

 先ずは亀の瀬地すべり歴史資料室で資料室では地すべり被害状況やメカニズムなどを模型やパネルで詳しく説明して頂き、その後排水トンネルなどの対策施設をボランティアのガイドさんに詳しく説明して頂きました。

 亀の瀬地すべりによる大和川の閉塞が決壊した場合、大阪府では約5,400haに氾濫被害が発生すると想定されています。これは約18万世帯、約3.4万の会社が影響を受ける大規模な水害で、被害想定額は4.4兆円と試算されているそうです!

 その様な大規模災害が起きないための地滑り対策対策工事は、杭などを打ち込んで土の移動を止める抑止工と、地すべりが起きないように地下水を排水する、移動する土砂を取り除くといった抑制工に大別されます。

 続いて、屋外で、周辺の地形や地中に埋まっている巨大な杭の大きさを体験したり、周辺地域の歴史文化についてのお話しを聞きし…

 次に、後排水トンネルなどの対策施設を見学させて頂きました。

 トンネル内はひんやり涼しく、エアコンの涼しさとは違う自然の涼しさです。

 こちらのトンネルは地すべりを防止するために水を抜くためのトンネルで、トンネルの真ん中にはちょろちょろと水が流れています。

 直径3.5mある集水井は、上から石灰を含んだ地下水がボタボタ落ちて来て、なんだか地下探検気分ですネ!

 坑道や鍾乳洞とは違った人工物ですが、下水道でもないので、なかなか不思議な体験ができました。

その後、亀の形に見える亀岩を見学し…

旧大阪鉄道亀瀬隧道へ向かいます。

 旧大阪鉄道亀瀬隧道は、明治25年に完成した鉄道トンネルで、昭和67年の地すべりで崩壊したもの。

 平成20年に工事中に偶然発掘されて保存することとなり、現在は煉瓦作りのトンネルを見学できます。

 トンネルの上の黒くなった部分は、汽車の煙のススだそうです。

 そして、最後はトンネルの中でプロジェクションマッピングで映像を鑑賞!

 子ども達もスタッフもトンネル内でのプロダクションマッピングは初体験!

 はじめは子ども達は少し怖かったようですが、次第にトンネル内の真っ暗なか中で集中して映像を見ることができたようです。

 ガイドさんから聞いた話にまつわる映像が次々と流れるのが良い勉強となり、なかなか貴重な体験ができた、楽しいガイドツアーででした〜!!

 クローバー春日では、この夏休みも外出プログラムを実施し、施設外で得られる刺激によって子ども達の五感や知的好奇心を育む支援を行って行きたいと考えています。