能の世界に飛び込んで来ました!!
「能」や「狂言」などは、日本を代表する伝統芸能。600年以上の歴史があり、平成20年にはユネスコ無形文化遺産 に登録されるなど、海外でも高い評価を得ています。
…っと言う事で、クローバー春日の子ども達も、八尾市文化会館 プリズムホール主催の、「能の世界に飛び込んでみよう!」に参加してきました。
普段は触れることのない能の世界を身近に体験できる良い機会ですネ
今回のテーマ「高砂」です。
舞台である「高砂」は現在の兵庫県。友成という人がこの地を訪れ、この地の「高砂の松」と、遠い地(現在の大阪)にある「住の江の松」が「相生の松」であることを知ります。
松とは昔から長寿のめでたさ、また松の雌雄が一本の幹から生えていることから「相生」と呼ばれ、この2本は末永い夫婦愛を祝う象徴とされています。
現在でも「高砂や この浦舟に 帆を上げて…」という有名な謡は結婚式の曲と知られたり、新郎新婦の席を「高砂」と言ったりするなど名残が残っており、今も昔も愛される能の名曲です。
まずは、講師の山中雅志先生から、八尾と能の繋がり、能「高砂」についてのお話があり…
…室町時代から続く伝統芸能「能」は、実は八尾にルーツがあったんですネ
続いては、シテ方(主役)のレクチャーで、八尾からうまれた高安流の謡の体験で、皆んなで、能の名曲「高砂」を謡います。
謡の発声は、腹式呼吸で顎を引き、息と共に声を出します。
皆んな、凄く楽しそうで、元気よく、大きな声を出してくれましたョ!
続いては、ワキ方(シテの相手役)のレクチャーで、能の基本、構え方(手や腰の位置)、すり足、舞を習います。
姿勢よく保つことは案外難しいです。ゆっくりした動きだけでなく、立ち回りのような型も教わりました。
流れのあるこの型に皆んな夢中でレクチャーを受けていましたョ。
レクチャーの仕上げは、子ども達だけで一連の流れを発表し、カッコよくポーズもきめてくれました。
この後、能楽楽器の解説や高安流の大鼓の掛け声体験、ホンモノの能楽師による能「高砂」を鑑賞させて頂きました。
大鼓の乾いた大きな音にびっくりしたり、能面がちょっと怖かったりはありましたが、体験を終えた子ども達は、みんな笑顔になってくれました。
能楽などの日本の伝統芸能は、普段、なかなか深く知る機会が少ないです。
一方で、グローバル社会の中で、自国の文化を知る重要性をしばしば耳にします。
クローバー春日では、子供たちが日本の伝統文化・芸能に触れ、日本の文化の価値を正しく理解するとともに、多様な文化に対する理解を育めるよう、プログラムにも工夫をして行きたいと考えています。