終戦記念日に戦争の痕跡を見て来ました!!
8月15日は、終戦記念日です。
今年は当日、台風7号が近畿を直撃したため、クローバー春日では予定を変更し、翌16日に「平和・戦争」に関するプログラムを実施しました。
先ずは、子ども達に、戦争は「国と国が喧嘩をして、お互いの国の人を殺しあうこと」そして、終戦記念日は、「たくさん人が死んでしまって、もう戦争はやめると約束した日」と説明させて頂きました。
戦争について話す目的は、子ども達が「戦争が恐ろしく悲しいものであること」を理解し「平和を大切にする」という気持ちをもてるようにすることです。
そして、子ども達が住む八尾市でも、戦争の悲しい歴史がありました。
子ども達に、その事を実感して頂くために、今年は、八尾市内にある、二か所の戦争の痕跡が残る場所へ行ってきました。
1か所目は、安中老人福祉センターの駐車場の片隅にある追悼の石碑です。
昭和20年2月に、クローバー春日からも近い安中町に爆弾が落とされ、14人もの人が一瞬にして亡くなってしまう大きな被害となりました。
日頃は元気いっぱいの子ども達ですが、この時ばかりは、神妙な面持ちで「被爆地」と刻まれた石碑の説明を聞いてくれました。
2か所目は、垣内にある大阪で唯一残る掩体壕(えんたいごう)です。
掩体壕とは第2次世界大戦中戦闘機などを敵機の攻撃から守るため全国各地の基地周辺に築かれた格納庫のことです。
私有地の畑の中にあるので、近くの畦道からの見学です。
のどかな畑の風景の中に、明らかに違和感のあるコンクリート製の建造物を目の前にし、子ども達もスタッフも、なんだか複雑な気持ちになりました。
クローバー春日に帰ってからは、平和 紙芝居「のばら(小川未明 原作/堀尾青史 脚本/桜井誠 絵)」を観て頂きました。
人と人とのつながりや未来を奪っていく戦争への怒りと悲しみ、平和への願いがこめられた紙芝居です。 はじめは、何時もの紙芝居のように、ワイワイ賑やかに観ていましたが…
…物語が進むにつれ、皆んな真剣な表情に変わって行きました。
クローバー春日では、終戦記念日が日本人にとってどのように重要で、現在、平和であることがどれだけ尊いことであるかという点も合わせて子どもたちに伝えて行きたいと考えています。